12月9日すねが痛いから診てほしい。とご予約が入ったので珍しい症例だったので今回ご紹介したいと思います。
今回の症例は
◎主訴 すねに出る「痛み」「だるさ」
◎機序 右足を強く着地した際に痛みが出てそれから痛いことが何度かある。
◎症状 歩いているとだるくなってくる。本人は段差から降りて太ももからすねまで痛くなったので肉離れではないかと。
◎検査 すねを指圧し圧痛を確認。痛みはあるが症状がはっきりするわけではなく、なんとなく痛い。
前脛骨筋伸張テスト痛みなし。収縮テスト痛みなし。この時点で肉離れの可能性がなくなる。
前脛骨筋MMT(筋力テスト)やや低下の4/5、前脛骨筋周囲知覚 右 やや低下/左 正常 かかと歩行 右△左〇
以上の検査から腰椎の神経症状を疑い、問診を続ける。
過去に腰が痛くなったことはあるかと質問すると、ぎっくり腰を何回かしたことがある。
腰椎に問題がないか検査してみる。首から腰に側弯があり、腰椎前弯と胸椎の後湾が強い。
ケンプテスト陰性、SLR陰性、坐骨神経伸張テスト陽性後
腰椎の4/5番の椎間孔拡大テストを行いMMTが改善するかチェックする。
椎間孔拡大テスト前 MMT4/5 ⇒ 椎間孔拡大テスト後 MMT5/5
腰椎の神経を解放することで筋力テストの改善と痛さ、だるさも改善することができた。
おそらく今回は腰椎の神経症状つまり脊柱管狭窄症による前脛骨筋の痛み、だるさかと思われます。
確定診断はMRIの画像診断となりますが本人が希望されなかったので病院の紹介は無し。
股関節や腰のストレッチをお伝えして終了です。
今回は痛みの原因はほかにあるといういい症例だったのではないかと思います。
いくら治療しても治らないのは原因が別にある可能性があります。
整形外科の先輩にはどんなにいい治療法よりも正しく評価することが大切だと教えてもらいました。
治療とは痛いとこをマッサージしたり電気することではなく、正しく評価し、最適な治療を提供することがいい治療なんですね。
正しい評価をできるように学ばせてもらえた前の整形外科には感謝してもしきれません。
今回の脊柱管狭窄症は保険適応外となりますので自費での治療となります。
自費治療は初診料が5500円(税込み)
もし同じようなお悩みの方がいらっしゃいましたら是非お問い合わせください。
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